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:亜衣藍:  猛烈に頭が痛い。 「う、う~ん……水……」  思わず、そんなセリフが口から漏れる。  手を伸ばして、いつもベッドサイドに置いてあるミネラルウォーターを手探りした。  すると、 「はい」  と、ペットボトルが手渡された。  真澄は深く考えずにキャップを外し、それを口に含む。 「――」  すると段々、意識が浮上してきた。 (えっ!? 俺、いつ帰って来たっけ? っていうか、今のは――)  慌てて起き上がると、昨日、インタビューしたばかりの相手。  紅月朱雨(あかつきしゅう)が、目の前にいるではないか! 「え、えぇ!? あの、ここって――」  すると、朱雨は溜め息交じりに答えた。 「ここは、俺のマンションだよ。つまり、君と同じマンションだ。部屋の場所は分かっているから、そっちの部屋まで送り届けようと思ったんだけど……ちょっと鍵が見付からなかったから、仕方なしに俺の方に運んだんだ」 「す、すみません……」  さすがに申し訳なくて、頭を下げた。  すると、朱雨は「まったくだよ」と言った。 (う、うわ~……どうしよう……っていうか、どうしてこの人は自宅じゃなくて、またこっちに来たんだろう? )  不思議に思い、チラリと見る。 「なに? 」 「い、いえ――その、朱雨さんは、こっちのマンションの方がお仕事の都合がいいんですか? 」  つい、そんなプライベートな事を訊いてしまった。
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