43人が本棚に入れています
本棚に追加
:響平:
クスリ笑われて健吾に耳元で囁かれる。
「……にゃーって。鳴いてみる?」
「け、健吾さっ……!!」
(そ、それって……っ!!)
さすがに、慌てふためく。
そして健吾を押し返そうとすれば、後ろの扉が開いた。
「あっ。ほら。降りねーと」
「えっ…あ……。はいっ」
人の波に乗って、なんとか降りる。
降りるのも大変だなんて…本当に知らなかった。
「あっ。それじゃあな。……昨日は、ごめんな」
真澄の後ろを見て、慌てるようにして健吾は去った。
(……昨日? もしかして、このスーツのことを言ったことを…気にしてた?)
健吾の意外な言葉に驚いていれば。
後ろから、声をかけられた。
最初のコメントを投稿しよう!