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:響平:  クスリ笑われて健吾に耳元で囁かれる。 「……にゃーって。鳴いてみる?」 「け、健吾さっ……!!」 (そ、それって……っ!!)  さすがに、慌てふためく。  そして健吾を押し返そうとすれば、後ろの扉が開いた。 「あっ。ほら。降りねーと」 「えっ…あ……。はいっ」  人の波に乗って、なんとか降りる。  降りるのも大変だなんて…本当に知らなかった。 「あっ。それじゃあな。……昨日は、ごめんな」  真澄の後ろを見て、慌てるようにして健吾は去った。 (……昨日? もしかして、このスーツのことを言ったことを…気にしてた?)  健吾の意外な言葉に驚いていれば。  後ろから、声をかけられた。
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