紫煙

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タバコを吸うことのなにが悪いのか。匂いの問題もお金の問題も健康の問題もあるだろう。世の中では嫌煙活動が活発になってきている。僕は両祖父も両親も兄もみんな喫煙者だった。だからなるべくして僕も喫煙者になったと言える。確かに自分が喫煙者でも煙草の匂いが嫌な時もある。お金のことを考えてやめようと思うこともある。階段を登った程度で肺が痛くなることもある。煙草なんてものは害しかないのかもしれない。 何故煙草を吸うのかと何人の人に何回訪ねられて、何回煙草をやめないと長生きできないと言われただろう。これだけははっきりと思う。長生きすることに魅力を感じない。僕は自分のやりたいことや、したいこと、食べたいものを制限して健康に気を付けて生きるなら瞬間的な快楽のために生きて若くして死にたい。なんて自分の精神的な弱さを紫煙に込めて雲の低い空に向かって吐きかけた。
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