一人対二十九人

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二九人分の机に飾られた菊の花は美観だった。私がひとりひとりに、「勝ったのは私よ」と、勝利宣言をしながら供えた。 クズ教師の教卓に花を飾り、私は教壇に立つ。そこから全体を見下すようにゆっくりと見渡しながら、勝ち誇ったように口角を上げた。
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