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「あの…主任、じゃなくて…早坂さんや大野さんと同級生なんですよね?」
その女性……狩野リカさんに誘われて、近くのカフェでお茶することになった。
「そうよー。何でも聞いて!色々秘密とか、知ってるからね」
……正直……すっごく綺麗な人だし大人っぽくてちょっと緊張しちゃう!
……けど!
それ以上に二人の話が超気になる!!
「あの!リカさんは早坂さんの元カノさんですか!?」
身を乗り出さんばかりに質問すると、隣で大和くんがコーヒーを噴き出しそうになってた。
「……そっちか。初っ端からそっち行く?まぁイイけど……悟とは一切何もないわよ」
ニッコリ笑って言われたけど、すぐには信じられない。
「……ホントですか?リカさんこんなに美人なのに?」
「うふふ、ありがと。でも悟はいっぱい女いたしね。あたしとは本当に友達よ」
……やっぱり、いっぱい彼女(?)いたんだ。
千紗ちゃんには言わないでおこう……。
「じゃ…じゃあ、もしかして大野さん……?」
「うーん……けっこう答えにくい質問行くわね。まぁ……そうよ。元カレなの」
えー!?ホントに!?
あの大野さんが……まぁ確かに素敵な人ではあるけど。
あの飄々とした大野さんが、こんなにセクシーなリカさんと!?
想像できないー!!
……でも、「元」……?
「ふふ。今はね、別の人と幸せだから。同じ高校の同級生で、遠山 幸一郎っていうんだけど。今悟が勤めてる会社の社長よ」
そう微笑むリカさんの表情は、何故か少しだけ寂しそうに見えた……気がした。
「早坂さんと大野さんは、高校時代からあんな感じですか?」
大和くんが聞くと、リカさんは楽しそうに笑う。
「そうそう!よくあたしと隆で悟をハメて遊んだわぁ」
「なんか想像出来るな」
「そういえばあの時も……」
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