Addicted to Love

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ある日の休憩中。 しみこと見ていた雑誌にオシャレなイタリアンのお店が載っていた。 「デートにピッタリだって……可愛い」 「ホラ!これ持って蜂谷くんとこ行って来なさい!」 「えっ!?ちょ…っ!」 背中を押されたけど……急に言ったら変に思われるんじゃ!? 「鈴木?どうした?」 「あ……このお店、可愛いなぁって……」 「え?何々?デートにピッタリ……女の子ってこういうお店好きなの?」 顔が近い…!! まつ毛長いんだなぁ…肌もキレイだし…。 「…俺の顔なんかついてる?」 「うっううん!!こういうお店、好きな人と行けたら幸せだよね!!」 至近距離で見られて、テンパって早口で言った。 「……そっか。ありがとう!」 ……あ。 なんだか嬉しそうに笑いながら行ってしまったけど……。 誘えなかった……。 「えみ~何してんのよ~」 「だって……しみこ絶対誤解してる!私は向こうから来られる事は多いけど、自分からグイグイ行くなんて出来ないの!」 「…知ってる?ソレ自虐風自慢って言うのよ」 ……そう。 今まではいい感じになったら大体向こうから誘ってきてくれたの。 それがさっきの蜂谷くんの態度……やっぱり脈ないってことかな……。 ……そして決定的な事があった。 仕事の後、会社の駐車場で……蜂谷くんの車の中に、女の人……。 私に気付いて会釈をしてくれたけど、返すことも出来ずに走り去った。 ……彼女? 前はいないって言ってたのに……。 でもあの後出来たのかもしれないし……。 考え過ぎて頭の中がぐるぐる回って気持ち悪い。 思わずしゃがみ込んだ、その時。 「おい、大丈夫か?」
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