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聞かずに後悔するよりも、聞いて後悔……するとは、まだ限らない!
よね!?
「蜂谷くん!」
「ん?何?」
「……もしかして、彼女出来た?」
「えっなんで!?」
蜂谷くんが少し顔を赤らめる。
「……この間、車に女の人が乗ってるの見て……」
「……あー、見られてたんだ……彼女じゃないんだ…………好きな人」
……蜂谷くんの、好きな人……。
「そうだ!!鈴木相談乗ってくれない!?」
「…………え?」
「せんぱいー!!もう終わりですー!!」
「……あのなぁ……好きな人ってことはまだ付き合ってないんだろ?望みあるじゃねーか」
「だからなんでそんなにポジティブなんですか……」
いつの間にか、蜂谷くん→私→小早川先輩という変な構図が出来上がっている。
つまり蜂谷くんの相談内容は先輩に筒抜けなんだけど、さすがに蜂谷くんの名前は言わなかった。
……まぁ、私も知られたくないし。
蜂谷くんと先輩同じ部署だし。
「…よし!相談乗るって言って飲みに誘ってこい!」
「ええ!?そんなの無理…」
「誘って来ないと人事部に悪い噂流すぞ!いい店教えてやるから!」
せ…先輩の鬼…!!
先輩なんかに相談するんじゃなかった……。
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