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5 戦場の悪魔
第三競技はトーナメント。
ランダムで対戦表が組まれ純粋な魔法による戦闘を模した競技だ。
人気も高く一番盛り上がるのがこの競技。
このトーナメントは1対1で控えは5人まで可能だ。優勝すれば評価も上がり色々と特典がある。
卒業試験を控えた3年生は本気でかかってくるだろう。
「おやおや、私のクラスと当たるには決勝まで進まないとみたいだねぇ」
トーナメント表を見ながらフレアさんがそう言う。
AブロックとBブロックに別れており、3組はブロック、私たち特別学級はBブロックだ。
「せいぜい決勝まで来ることね」
サラがそう言うとフレアさんが笑う。
「控えも含めて6人全員倒さないといけないのよ?たった2人で何人と戦う気なのよ」
私は戦力外だから実質1人だ。でも、
「補佐制を申請してるみたいだけど、実質1人みたいなものじゃない。2人一気に倒されたらそこでおしまい」
補佐制とは攻撃はできないが仲間をサポートできる役回りになれる特別ルールだ。
2人まで補佐として入れる。
今回はサラが攻撃者になり、私が補佐をする。今までと変わらないが一番強い布陣だ。
「ご心配どーも。でも大丈夫。首を洗って待っておきなさい」
私も笑ってサラとともにその場を離れる。
正直めちゃくちゃ緊張してるけどここまできたら優勝したくなっている。
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