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耳と尻尾を装着した李人はプライドの高さや、気品溢れる佇まい等から高貴な黒猫を連想させた。とても華やかで大層美しい半獣に化けたのであった。
周りに人が居なかったのが唯一の救いであり、今の彼の容姿を見たらたとえ役が猫でも彼を捕まえようとしただろう。
それほど、彼には神秘的な印象を与える容姿をしているのだ。
鏡の前で再度自分の身なりを確認する。
中途半端にすると見栄えが良くないとわかっている李人は最後まで気を抜かない。
よし、これで大丈夫だな!
ん?なかなかイケてるんじゃないか?
俺の格好良さは猫耳を付けても揺るがないんだな。
流石俺だわ。
あと、10分あるな。
隠れ場所を考えよう。
何処に隠れるか。
んー、あ!昇と去年生徒会の仕事が忙しかった時に、逃げ込んだあの誰も知らないであろう穴場に行こう!
陽あたり良好で綺麗に整えられた芝生、草木が沢山あるから隠れるのにはもってこいだな!
よーし!そうと決まれば早速向かうか!
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