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やっとやっと、通じ合った気持ち。
これからは甘々で幸せな時間がいっぱい待ってるハズ……
……だったんだけど……
「そっかぁ~やっぱりねぇ」
唯一先輩と付き合った報告をした同期のしみこが、嬉しそうな顔で深く頷く。
会社では勿論、付き合ってる事は内緒なんだけど。
だって恨み買いたくないもん……。
シュン先輩のこと狙ってる女の人は多分山程いる。
「えっ!?やっぱりって!?」
私も自分の気持ち気付いてなかったのに??
「だってあの小早川先輩だよ?好きにならない方が変よ!それにここ1ヶ月ぐらい、えみったらずっとそわそわしてる感じだったし」
「う……言うの遅くなってごめんね……」
「いいわよ。付き合ってすぐに報告してくれたし……それより、どんな感じなの!?」
「どんな感じって……」
キラキラした瞳で顔を覗き込まれる。
「セックスよセックス!!体の相性とか!!」
思わず飲み物を吹き出しかけた。
「ちょっ…やめてよ!声大きいし……それにまだ……」
「えぇー!?まだヤってないの!?」
「だから!声大きい!!」
慌ててしみこの口を塞ぐ。
「んぐ……だって、意外……先輩もっと肉食系かと思ってた。それにえみだって、庄司先輩とは付き合う前にヤってたよね」
「嫌なこと思い出させないでよ……結局付き合ってないし……」
……そうよ。
だってあの時……。
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