出会い

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仲間がいなくても大丈夫?そんなの、実力がある者が言える言葉だ・・・大きな依頼を受ければ、伝手は手に入るかも知れないが、そもそも俺の実力じゃあ、そんな依頼を受けられない・・・ そもそも俺は弱すぎるのだから・・・ 俺の身長は・・・たった150㎝しかなく、その体格では武器すら振り回せない状態だ。 しかも筋力も、かろうじてナイフを扱える程度の筋力・・・ そんな理由で、俺は村から持ってきた薬草を街で換金し、当面の資金を確保したのはいいのだが、その後、薬草採取以外の依頼を受けられず・・・ギルドの依頼の薬草採取のみで生計を立てて早二ヶ月・・・俺の資金は底をつきかけていた・・・ はっきり言って、このままだと、奴隷どころか明日の宿代すら危ない経済状況だ! しかも今ある服は一着しか無く、もう既にその服でさえ薬草を取って来た時に着色され・・・緑色に黄ばんでいた・・・。 俺は少しでも現状を打開すべく依頼料が高い薬草採取の依頼書を選んだ。 その依頼内容は、ここから3日程歩く場所に生えている希少な薬草を採取というものだった・・・。 場所は魔の森と言う場所だ。本来なら危険な場所だと周りから言われているが、入口辺りはそうでもないので、俺がいつも常時依頼で依頼される薬草を採りに行っている場所だ。 しかし、今回の依頼は、いつもの薬草の様に、入口辺りに生えているものでは無く、森の奥まで入らないと手に入らない。     
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