7th

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7th

7 「田中ー、次面談だぞー。」 先生が呼びに来て、優が立つ。 「じゃ、行ってくるわ」 そんなセリフを残して優は教室を出た。 唯一の話し相手がいなくなって暇だなーって思いながら、 俺もトイレに席を立った。 「うわあっ」 角を曲がるとトイレってとこで、 急に角から人が出てきてびっくりして 変な声が出た。 「あ、ごめんね? んー、あれ、はるとーーーくんだよね?」 俺は、本当に衝撃的だった。 モデルかってくらいキレイな顔をした、 年上だけど若くて、 可愛いとも言えるけどかっこいい、 175センチくらいの華奢な男が立っていたから。 「智希にいちゃん!なんで母校なのに迷うんだよー。」 って声がして振り返れば優で、 「ってあれ?お前トイレ?」 って優に聞かれてやっと状況を理解する。 「あーーー!!!智希にいちゃん?」 「うん、僕が智希です。 いつも優がお世話になってるね? 話はよく聞いてるよ。 写真もよく見てたから。 はるとくん、かな?って思って 思わず話しかけちゃいました。」 柔らかく笑うその瞳は 本当に優しくて、吸い込まれそうだったーー。
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