9th

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9 「あ!?あ、あれ?ゆ、優は、、?」 突然に話しかけられ 同様を隠せず裏返った声で聞くと 「ああ、優はもうほとんど進路決まってるし、頑張ってるみたいだからその調子でやってこう、って先生が言っていたんだよ。 だから思ったより短かった?かな。」 ニコっと笑うその顔は めちゃくちゃ輝いていて、目が離せなかった。 「ところではるとくん?」 「は、は、はい!?」 智希にいちゃんの手が急に 俺の顔のほうに伸びてきたと思えば 頭をポン、とされ 「大きくなったね?身長、伸びたでしょう? 優はいつもチビだ、って言ってたから。」 たしかに俺は高校に入って急激に身長が伸びた。 中学の頃はチビチビ言われてたが、今はこれでも170センチにまで伸びたのだ。 そんなことより、頭に乗せられた手に意識が集中してしまい 何も答えられない。 そんな俺をよそに、目を細めながら 毛先をくるくる弄ぶ智希にいちゃんは 何を考えているのだろうか。 そしてーー
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