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やがて、手にした人間を欠片も残さずに喰らい尽くした武器たちは、床に沈むように消えて行った。
「さて。生き残った十一夜 忍。貴方はベナンダンティのようね。改めてようこそ、シャツを着て産まれた者よ。黄昏の世界の祝福を貴方に差し上げるわ。もっとも、それは呪いかもしれないけどね。ふふふ……」
「ベナン……ダンティ?」
祝福? 呪い? シャツを着て産まれた?
意味深で訳の分からない言葉が脳内を駆け巡った。
なにを言われているのか分からず、目の前にあるアンダーテイカーの微笑みを、忍はただ見返すことしかできなかった。
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