その4 展開

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 部落に着くと真っ直ぐ志保の生家跡に行った。 「なんか手掛かりがあると思うわ、 志保が7歳までの頃と、失踪して 町でお母さんを産んだ頃、そして、 その後の志保ばあちゃん」  潰れた小屋の瓦礫をのけながら 懸命に手掛かりを探していた。その時、 「何をしとる!!」 後ろで安治郎が怒鳴った、銃を構えていた。 「別に、何も・・志保ばあちゃんの 記念になるものがないかと・・」 恐々雪子が答えた。 「お前らの目的は何だ? わしを殺しに来たのか!」  安治郎の後方に仕留めた小鹿と狐のような 獣が横たわっていた。 「何もしないですよ、ちょっと探して すぐ帰りますから」  健太が答えたが安治郎の怒りは消えなかった。
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