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「でも、志保ばあちゃんとの関係は?」
「安治郎さんの話では志保家族は
村八分に合っていた、孤立してたんだよ、
安治郎さんは志保と遊んだって言ってたけど、
本当はどうだったか、いじめを受けていたのかも知れない、
壮絶な・・」
「そんな・・・」
「それで理由が分かったんだ、
志保ばあちゃんが部落の人に助けを求めないで
山の方に逃げた事」
「よけいにやられると思ったの?
それとも、部落の誰かが火を・・・」
「志保ばあちゃんは見てしまったのかも知れない」
健一の表情が曇った。
「で、火事で逃げ出して森に入った時、熊に追われた、
その寸前で狼一族が志保ばあちゃんを助けた」
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