その3 捜索

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 となると狼に襲われた部落にとって 志保は敵、その孫娘の雪子が現れたのだ。 「志保ばあちゃんは虐待されていじめを受けて 最後に火をつけた部落の人に復讐したのね、 焼け死んだ家族の為に・・」 「普通の狼集団なら部落は襲わないよ」  志保の悲痛な思いと強い意志を感じた。 「それを確かめる必要があるわ、 もう一度部落へ行く」  決意した雪子。 「えっ、この前は何も分からなかったけど、 今回は安治郎は敵だって思うし、 銃持ってたしなんか怖い」 泣きそうになる健一だった。  私ってこんなに強かったかな? 自分に驚く雪子だった。  
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