その4 展開

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呆然と二つの死体を見る二人、 「ど、どうしょう」 「町に下りてから警察に連絡すればいいと思う、 まずは志保家族の遺留品が残ってるかどうか 探しましょう」  二人はあたりを見回したが、小屋は跡形もなく 平坦になっていた。  木の枝や枯れ葉を取り除いていると 少し土の黒い盛り上がった所を見つけた 「たぶんこれは釜土の後だよ、 火を使うからここだけは頑丈になってる」  健一が言って二人は掘り始めた。  一時間位掘っていると釜土の姿が現れた。 火を入れる空洞の部分にも砂で埋もれていたが 柔らかい乾いた砂だった。  砂を慎重に取っていると 雪子が何かを見付けた。 「あ、これ湯飲みだ」
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