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呆然と二つの死体を見る二人、
「ど、どうしょう」
「町に下りてから警察に連絡すればいいと思う、
まずは志保家族の遺留品が残ってるかどうか
探しましょう」
二人はあたりを見回したが、小屋は跡形もなく
平坦になっていた。
木の枝や枯れ葉を取り除いていると
少し土の黒い盛り上がった所を見つけた
「たぶんこれは釜土の後だよ、
火を使うからここだけは頑丈になってる」
健一が言って二人は掘り始めた。
一時間位掘っていると釜土の姿が現れた。
火を入れる空洞の部分にも砂で埋もれていたが
柔らかい乾いた砂だった。
砂を慎重に取っていると
雪子が何かを見付けた。
「あ、これ湯飲みだ」
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