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健一の休みの日、雪子がやって来た。
古い文化住宅風のアパート、
六畳一間で小さな台所と玄関の側に
風呂とトイレがあった。
健一はいつもよりソワソワしていた。
自分のアパートに女性が初めて入ったからだ。
二人でお茶を飲み、さて、と
雪子がノートを取り出した。
「お母さんには言ってないの、
何か近すぎてショックを受けると思うから・・」
二人は志保の記録を読み始めた。
それは2人の脳の限界を遥かに超えた
壮絶で悲しい物語だった。
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