第2話 変身‐ライドオン‐

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「……」  辺りを見渡すと海花以外は殺風景な部屋の様子が見て取れて、海翔はここが自分の部屋だと確信し、念のために後で広海に確認はするが七海も無事に家に帰れたことだろうと考えて一安心した。     辺りを見渡すと海花以外は殺風景な部屋の様子が見て取れて、海翔はここが自分の部屋だと確信し、念のために後で広海に確認はするが七海も無事に家に帰れたことだろうと考えて一安心した。 「もう夜かぁ……」  欠伸混じりに呟きながら身体を伸ばす。相当眠っていたのだろうか心なしか頭はスッキリしてて身体も軽くなっていて身体を伸ばしても痛みは感じなかった。 ……もしかしたら、万が一かもしれないがもしかすると海花に抱きしめられていたことが影響しているのかもしれないなんてことを海翔は考えた。 「もう夜かぁ……」  欠伸混じりに呟きながら身体を伸ばす。相当眠っていたのだろうか心なしか頭はスッキリしてて身体も軽くなっていて身体を伸ばしても痛みは感じなかった。  「つーん、つーん……」 「ッ……あの……」  隣から海花が指で頬を突いてくる。返事に困って隣に視線を送ると満面の笑みを浮かべて飛び掛かった。 「へへへ……どーん!」 「うわっ……」  いきなり飛び込ん出来た海花に抱きつくかれる形でベッドに倒れこむ。顔に押し付けられる胸部の豊満な感触を無視して無理に顔を出すと今度は頬に頬が引っ付けられた。強く抱きしめられながら身体を密着させられていくうちに海翔は抵抗する気が失せていく。 「あぁ……癒されるぅ……」 「あのさぁ……可愛い動物とか女の子とかならともかく……弟だよ、男だよ?」  自画自賛をするつもりはないが海翔は自分の容姿は可もなく不可もない方だとは思っている。ただ、こういうスキンシップは年甲斐がないというか――正直に言うと恥ずかしい。 「わたしにとってはずっと可愛い弟だよ!」  本気で喜んでいるのがずるい……こうも心底喜ばれると嫌がれない。そう思いながら海翔は無意識のうちに身を海花に預けていた。彼女の明るい声が五月蠅くなく、伝わってくる温もりと声は心を安らげてくれる。  そんな中、二人から腹の音が大きく鳴り響いた。海花は声を途切れさせて少し顔を赤くしてお腹を手で抑えた。
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