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最終話を何話にするか悩む第五話「 体育のじかん 」
最近、渡先生を好きになる生徒が
増えているという。
独特なその雰囲気のせいなのかは分からない。
僕は三年F組の生徒、洋服乃 青山だ。
受験を目前に控えている中で
成績が伸び悩み毎日予習復習に追われている。
運動神経が良くない僕にとって受験において
学力での成績はかなり大切であった。
『 これより体育の授業を行う。校庭に集まったら
しっかりと柔軟運動をしておくように。』
渡先生の指示に従い
生徒達は柔軟運動を行う。
「 今日はどんなマフィアにでも対抗出来るように基礎能力の向上に向けたトレーニングを行う。 」
そう言って先生が、生徒達に手渡したのは
ボールである。
生徒の一人がポカーンとした口で質問を
投げ掛けた。
「 先生、これは一体・・・。 」
渡先生は、ふぅっと一息つくと
口を開き答えた。
「 ドッジボールだ。 飛んできたものは銃弾だと思え。 避けれなければ生命はないと思え。練習を甘んじる人間はいつか必ず失敗する。」
男女平等にチームを分けると生徒達は
呼吸を整えた。
最近は先生の手駒のようになりかけている斉藤が
声を張り上げた。
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