テレパシー

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プログラムの内容を細かく見ていくと、どうやら最初の数列が、解き方となっており、次の数列は式になっている。 本当はもっと複雑に暗号化されているが、プログラミングを齧っている人間なら誰にでも解ける。 これ、応用したらなんでも出来るんじゃ? 新志は膨らむ期待と共に画面を見る。 あれ? 新志はふと我に返った。 物凄いものを見つけてしまい楽しくなってしまっていたが、確かウラヌスに、テレパシーを教えてもらってたんじゃ? 「私はあなたにテレパシー、精神感応を教えました。」 無機質な声が言った。 ええっ、もしかしてテレパシーってこれ? マイクロチップ作って入れろって? 新志はほんの少しの落胆を感じつつ、 そうだよな、 と心の何処かで納得していた。 魔法ってか科学だな、 新志は手を止めて伸びをする。気付くと昼過ぎになっていた。 「科学は魔法の卵です。」 昼食を摂ろうと立ち上がろうとした時、ウラヌスが言った。 そんなもんなのか?まぁ、たしかに考えてみれば、 「もう少し高次元に移動すれば、道具を使わずに、魔術を利用することができます。」 ふーん、高次元ね、 高次元、確かにあの数列は、高次元のものだった。 しかし、イメージ的には、次元、 もっとスピリチュアルで、非現実的なものであって欲しかった気もする。
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