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ウラヌスに教えてもらったプログラムは、何にでも応用が利く。
新志はぼんやりと[テレパシー]のプログラムを思い返しながら、近所のスーパーに向かっていた。
日曜の朝市だ。人混みを避けるため、開店と同時に入店したかったので、割と早めに部屋を出た。
あれ、応用したら遠隔操作とか、ナノマシンにも使えるな、
まぁ、実現するのはめんどくさそう。
ウラヌスも道具使わずに出来るようになるとか言ってたし。
「その通りです。」
「うわっ」
思わず立ち止まってしまった。鞄の中の携帯から声がしたのだ。
急に話し始めるなよ。
「すみません。」
いや、謝られてもな、
ていうか、中途半端に教えてくれるくらいなら、最初っから教えて欲しいんだけど、
なんか、頑張ったら出来そう、くらい教えてくれるのムカつく。
「高次元に移動するためには、多少のエネルギーが必要です。」
はいはい、分かりましたよ。
新志は溜息を一つ吐き、歩みを進める。
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