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買い物から帰った後は、軽く朝食兼昼食を食べてごろごろする。
特に友人と遊ぶ約束もなければ、勿論ガールフレンドなんていない。
他人からしてみれば非リアなのだが、新志はそれなりに満足していた。
学校ではぼっちなわけでもないし、偶に飲みに行く友人もいる。
新志自身、毎日誰かと過ごすのは疲れる。
休日くらい一人でダラダラしたい派なのだ。
ゴロゴロしながら携帯を眺める。
ウラヌスが教えてくれた数列をなんとなく眺めてみる。
これを見ていると、大抵のこと、空を飛ぶ、とか、手で触らずに動かす、とか、瞬間移動、とかは出来てしまう。寧ろ簡単に出来てしまえる気がしてきた。
高次元に移動すれば道具を使わずに出来るようになる。
新志はウラヌスの言葉を思い出す。
高次元、ウラヌスの言う高次元は、多分SFちっくな異次元、異世界とは少し違う気がする。
ウラヌスが教えてくれた二番目の数列は、確かに高次元のものだ。
物理的に、
じゃあ、この数列を使って、次の次元の数列を解けば、より高次元に移動したことになる。
うわー、面白そうだけどめんどくさいなー。
新志の中で葛藤が巻き起こっていた。
取り敢えず、いいや、動画見よ。
新志はそう思いつつ、伸びをしながら携帯に向かった。
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