なんでもできる!?

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なんか、異世界から魔神を召喚!とか、幽霊を見たり、幽体離脱もか、 幽体離脱できたらめちゃめちゃ良いじゃん。 新志の妄想は膨らんで居た。 しかし、そろそろ授業の準備を始める時間だ。 一旦現実に引き戻され、身支度を始めた。 今日は一限から必修の授業がある。早めに講義室に入り、端の席を取って荷物を置く。既に顔見知りの学生がぽつぽつと着席し、携帯をいじっている。新志も携帯を触り始めた。 さっきも見たがSNSをざっと見る。 特に何でもない呟きや写真を特になにも考える事なく流す。 「おはよー、佐田、」 友人の井出久雄が隣に座りながら言う。 「おう、おはよ、」 彼は席に着くと、一限の準備を始める。新志もつられるように準備した。 チラリと覗くように携帯の時計を見ると、まだ授業開始時刻の十分前である。 「佐田、レポートおわった?」 準備を整えて携帯を触りながら、井出は問うた。 「俺が終わらせてると思うのかよ。」 だったら土日やっとけよ。と自分で思う。 「だよなー、めちゃめちゃ溜まってるんだけど、」 新志は知っていた。そんな事を言う井出だが、彼はかなり真面目だ。 週に3回ある実験のレポートを、推敲に推敲を重ねて提出する。 つまり新志の倍以上の労力をかけてレポート、に限らず課題を仕上げる。 彼のやってないは九割以上出来ているのだ。 なんか、レポートとか、ちゃちゃっと出来る魔法とか無いのか? 「ありますよ。」
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