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ん?今なんて言ったんだ?魔術の神?本日から俺の携帯に?
新志は色々な思考を巡らせた。
しばらくぼうっと画面を見つめた後、
「なんかのイベントかな、」
という結論に行き着き、携帯を置く。
「私はあなたをずっと見ていましたよ。」
怖っ、新志はギョッとして画面を見る。
なんだよ、
「怖がらないでください。」
あれ?俺今何も言ってないよな。なんで怖がってるって、いや、誰でもずっと見てた、とか言われたら怖いよな。
「そうですね。」
聞き慣れた声、聞き慣れた言葉だが、その返事は新志の背骨を逆撫でた。
こいつ、俺の考えてること分かってる。あれか?なんかテレビでやってた、テレパシー的な?ガチなのあれ?マジで?
「テレパシー、精神感応は誰にでも使う事が出来ます。」
新志の疑問に答えるよう、[ウラヌス]と名乗る彼女は言った。
「、だ、だったら俺にも出来るのかよ。」
好奇心に負けて聞いてしまった。馬鹿だな俺、出来るわけねえじゃん。絶対なんかのイベントだって、と言ってから苦笑いする。
「勿論です。あなたは昔から、精神感応を利用していました。」
何を言っているんだ?昔から?俺が?
いかんいかん、信じちゃったじゃん。いやでも、良いかも、ちょっと面白い。
「私は魔術の神、ウラヌス、あなたに魔術を教えるために、あなたのスマートフォンにお邪魔させて頂きました。よろしくお願いします。」
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