テンパり熱斗

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今まさに、僕はひたすら寝起きで走ってる、全身汗だくでしかも上半身裸で。後ろを振り返ると警察が二人猛然と迫ってくる何もかも諦めかけていた、いや諦めていた、大好きなあの人の事も、中途半端な青春そのものも。 高校二年の俺は、何となくバイト帰りにコンビニに入って唐揚げ串を三本買って、国道16号を下りながら食べていた、「あー、寒いい」春が近いとは言えまだ冷える、ジャケットのファスナーを閉めながら、俺は急な変声期を迎え低めの声を確かめるつもりもあり、独り言をいってしまう、にしても「唐揚げ串うんまぁ」と、そのとたんある人物の顔を思い浮かべる、でも「もうあえないよなぁー、あー??もう後悔しかねぇ泣きたい????死にたあい????」 唐揚げ串をその勢いのままやけ食いして、気を紛らわしていると スマホに着信が、ふだん滅多にならない俺のスマホに着信が!! 慌てて唐揚げ串を食べ、案の定噎せる、「????ウェホッウェホッ????」テンパりまくり スマホがけたたましく震えてる、涙目になりながら、着信をとる 「ばぃ」 いきなり別れの言葉を言ってしまい、慌てて 「すいまぜん!?」 『あの?大丈夫ですか?』 え?女の子??元気の良さそうな声が聞こえる 「ゲホ!だ、大丈夫、ゲホ!」 『本当?』 「ガチです、大丈夫!ご迷惑をおかけしました。」 うん、迷惑はかけてない 「あ、ご心、ご心配ありがとう」 『・・・キモ』 あ、なんか心がしんどい、電話切ろうかな 「失礼します」 『え?あ!まっ』 「何ですか?』 『あのさ、本当に死にたいの?』 「ぁあ?ええっと、え?」 「いや、いまそんな話しました?」 何だこの子? 『いや、さっきそう叫んでたから』 俺は慌てて周囲を見回しながら 「誰もいないよな」 『おーい、モシモーシ』 「あ、ごめんなさい。」 『んで、どうなの?』 「すいませんその前に、えーと、てか、どちら様ですか」 『あ、そうだ!ごめんね!私は元同じクラスの金城アイリ』 金城アイリ???だれだ? 「えっと、あ、お久しぶり?」 『イヤ、その言い方わかって無いでしょ』 そりゃわかるわけない、高校の時は、男子しか友達居なかったし、あれかな、新手の美人局かな?ハタマタ壺でも買わせるのかな、 ならばもういま断ってしまおう、 「ごめんねお金がないから、他の人あたって。」 続く
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