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のぞみはあるものを手渡す、メモ紙だ
「ん、なに?」
「あ、藍里にたのみたいこと・・・あって、で、で」
は・・・?この子は何いってるんだ?確かにいつも唐突だけど、おきまりのむちゃぶりなのかな??え・・・なんでこんなに震えてるの??
「何この紙は?」
「でんわばんごう、書いてあるからこの人よんでほしい・・・・・・。」
「え?」
「親友の、ほんとうに、、、ほんとのほんとになった藍里にしか頼めない、てか友達藍里しかいない」
「いや・・・いやいつもいろんな子と話してるじゃん。」
「でも、しんゆうは・・・藍里・・・・だけだから」
「でもさ、その頼みごと、断ったらどうする?」
「・・・・・・。」
わたしはふーっと溜息を静かにつく、目を見据えている。
この未來という子は究極に偏った性格をしている、それは分かっている、いつも親友を理由に何かしら頼んでくることはある、でもそれは軽い内容が多かった、でも本人からしたらとても重要なんじゃないかなと思い対応していた。実際、内気なこの子は何もかもがとてもハードルが高いのであろう、そのくせ友達が多いという矛盾、見た目の可愛さと、エンギ、のたわものなのであろう、それでも対応できないことは体良く私に頼ってくる、私が断らないのをいいことにして。でも実際1秒前までそう思っていた、うん・・・・・・普通に。
でも、今回はいや、この件の時に関しては、とにかく必死さが伝わって来た、震えた声で訴えてくる。あまりに見ることのない、珍しく涙目になる目元。本気でなかれてる?
え?なかした??ガチで???
焦る私と、少しむくれながら下に目線をやる彼女、
うわあ、本気で怒ってる。。。
そして、その紙は何を意味しているのか?
「はあ~。」
「・・・ちなみにきいてもいい??」
「え、うん」
「大切な事?」
「・・・うん」
「じぶんじゃできない?」
「いまは、むり・・・顔が見れない。」
「でも最後はのぞみがつたえなきゃいけないことじゃないの?」
「そこまでの勇気・・・・・・いまなくて」
「あ、」何と無く察しがつく私。
「ふーん?」
「報酬は?」
「・・・・かんがえておく。」
「うそ。」
「え?」
一瞬ドキッとするのぞみ。
「報酬は、またいいまあす、」
「え!!・・・それじゃあ。」
「親友の頼みでしょ、やってあげるから、それみしてみ?」
そして私は激しく後悔をすることになる
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