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しか――し！
これでは終わりませんでした。
数日後。
「犬、そっちに行ってませんか？！」
飼い主様から電話が入り。
「は？！いないんですか？！」
と。
どうやら檻を破って逃げたとか。
慌てて探したものの見つからずでひとまず連絡してくださったようで。
なんキロだったか、我が家は比較的町寄り。
もちろん相手方は山の中。そこそこ遠かった気はします。
その日の夕方頃に我が家に向かう道中で見つけたと連絡があり、ことなきを得たかと。
犬は３日で３年の恩を忘れない生き物と言います。
海を渡ってでも帰ってくると言います。
そもそもその前に「元気にしてるか」と会いに行ってしまったのがまずかったようで。
そりゃ帰りたくなりますよね。
なんで自分はこんなところにいるんだろうと。
連れて帰ってよ！！とそんな泣き方をして。
辛そうでしたが、いや私も辛かったですが。
会いに行くのはやめました。
わりとすさまじい思い出です。
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