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『ようこそ 南極観測船『しらせ』へ(笑)』
濃紺の制服に身を包んだ船員が海音にそう言った。
海音はドキッとした。
海音『南極観測船?『しらせ』?』
船員『半年間 南極に この船は行ってたんだよ』
海音『南極って ペンギンがいる あの南極?』
船員『そうだよ(笑)艦橋に案内してあげる、階段大変だけど(笑)』
海音は 船内の階段を昇っていった。
船員『ここが『しらせ』の艦橋だよ いわゆる操舵室だよ』
海音は中にはいった。
中にいた人達が『こんにちは』と 明るく挨拶した。
海音『こんにちは』と返した。
海音『高い!よく見える』
船員『ここは艦長が座る席だよ 座っていいよ(笑)』
海音『うわぁ!いい席!(笑)…この船って文部科学省のだけど
籍は海上自衛隊にあるって聞いたんですけど…』
船員『そうだよ、文科省の持ち物だけど自分達 乗組員は海上自衛官だよ
色が オレンジなのも海上自衛隊の船じゃないからだよ』
海音『そうなんだ、不思議な船…』
船員『海上自衛隊の船は 護衛艦と言って灰色をしていて武器も装備しているけど 『しらせ』は 観測船だから護衛艦みたいに武器は装備してない
まぁ海賊対策に銃ぐらいはあるけどね』
海音『戦う船じゃないもんね…ん?白いのは?』
船員『海保の巡視船だね』
海音『あれも戦う?』
船員『まぁ 戦うかな 自分達とは違うけど…海のお巡りさん的な
感じかな』
海音『海のお巡りさんか…あっ!さっき『しらせ』の船首見たの
ずいぶん傷だらけだった…』
船員『氷を割って進むからね…南極の氷は分厚いのもあって
なかなか割れないのがあるんだ、そうすると『しらせ』は1度バックして
氷に乗って割って進むんだ』
海音『氷に乗って割るの?すごい』
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