出会い

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船員『船の重さを利用するんだよ。昭和基地と言うところまでいって 接岸するんだけど…氷が厚すぎて割れなくて接岸出来ないこともあるんだ』 海音『そうするとどうなるの?』 船員『行けるとこまで行って あとはヘリコプターでピストン輸送するんだよ』 海音『『しらせ』ってすごいね』 船員『食堂に行こうか…いいものがあるよ(笑)』 食堂に降りていった。 船員『座って待ってて』 海音は 椅子に座った。 コップに氷と飲み物を入れて持ってきた。 船員『南極の氷だよ』 海音『南極の氷?』 船員『耳をあててみて 音がするから』 海音は 耳をあてた。プチプチと 小さな音がした。 海音『音がする!』 船員『氷に閉じ込められた南極の空気が出る音だよ。』 海音『南極の空気?この船って ほんとに すごいね!』 船員『毎年 11月~翌年の4月まで南極に行ってるんだよ』 海音『半年も?大変ですね…外交船と変わらない…』 船員『外交船?船関係の仕事してるの?』 海音『私 港の事務所で働いてるんです。この港に着いた貨物船に 小包とか手紙配ったりしてるんです。』 船員『なるほどね、普通の人が 外交船という言葉あまり 使わないからさ(笑)』 海音の 携帯がなった。美咲からのLINEだった。 海音『戻らなきゃ…仕事来たみたい』 船員『よかったら連絡先交換しない?食事でも行こうよ』 海音は 連絡先を教えて『しらせ』を降りた。
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