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帰国行事が終わって一週間後…
海音は翔太に呼び出されて『しらせ』に行った。
隊員に格納庫に案内されて待つように言われた。
旭日旗が風に揺れていた。護衛艦の誇りだと聞かされたことがある
傍に行き『長い航海お疲れ様』と呟いた
『海音…』後ろから呼ばれたので振り向いたら
制服姿の翔太が立っていた。
翔太『ずっと待っていてくれてありがとう…自分は これで『しらせ』と
お別れになる。別の艦に異動するんだ』
海音『高浪さんから聞いたわ『すずなみ』に行くんでしょ?』
翔太『そうなんだ…海音…遅くなったけど…』
そう言って小さな箱を開けて見せた。中には指輪が入っていた。
海音は口を手で覆った。
翔太『自分と結婚してください。』
海音『はい…』
翔太は海音の指にはめた。『翔太やったな!』『よかった!』
口々に囃し立てながら隊員達が来た。
旭日旗が二人を祝福するように 風になびいていた。
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