澄とチョウの七日間

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澄とチョウの七日間

 晴れた日には、つい顎を上げて空を見上げてしまう。  嬉しいニュースに心が踊ってしかたない日も、自分らしくないミスをやらかしてふさいでしまう日も、とくに何もない日でも。  青空は、どこまでも高く澄んで、変わらずいつもそこにあった。  僕がそうなるまでに至った、あの夏の七日間に起きた出来事を、どうか聞いて欲しい。
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