堕ちる夜

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「えっ」  にこにこと成美を見上げる聖司は、抱いた細い腰をぐいと強く引き寄せた。 「夕飯のあと。次の日休みだからゆっくりできるって言っただろ? ゆっくり、何したいの」 「そ、それは、夜遅くなっても慌てて帰る必要ないって、ことで……あっ……」  掌に力を込める聖司は、それに合わせて成美を乗せた膝を軽く前後に揺すった。  必然的に成美の身体も連動し、聖司の膝に触れる部分が強く擦れた。 「ん……ッ」  脚の間へ意図せず身体にもたらされた刺激に、喉から声が漏れた。 「夜遅くなって、何するの」  返答に困るような質問をしながら、聖司は両手で成美の腰を掴んでゆるゆると揺さぶった。  聖司の思惑に、成美の身体は素直に快感を得る。  たくましい脚に跨る成美のオンナの部分が、熱を持ち出した。 「……は……ぁ」 「どうした? 身体、震えてる」 「……っ……」  自分がしていることはわかっているはずなのに、聖司はわざと首を傾げてみせた。  ゆっくりとした腰の前後運動が強要される。  辱めの行為に成美は次第に息を上げた。 「息上がってる、苦しい?」  じわりじわりと波に侵食されるように、快楽が身体を蝕んでくる。     
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