Stand By You

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それから学祭まで、二組合同で練習をするから必然的に一緒にいることが増えた。 そんな中…… 「えー!?サヤカ!?本当に!?」 「うん!なんかごめんねー」 なんと、うちのドラムのサヤカとRed Hotのドラムのタクちゃんが付き合う事になった。 「ホントにな!俺達は真面目に練習してるってのに」 「ほほほ!悔しかったらハヤトも彼女作りな!」 「でもあたしは彼氏いるし、うちでフリーはハヤトとユカだけじゃん。もう二人付き合ったら!?」 ヤエが冗談ぽく笑って言った。 あたしとハヤトは思わず顔を見合わせて…… 「ないな」 ハモった。 …うん。 なんかハヤトとは仲の良い男友達っていうか、もう仲間っていうか。 そこにRed Hotもやって来て、気を取り直して練習再開! でも練習の合間にサヤカとタクちゃんが一緒にいるのを周りが冷やかしたりして、なんだか少し前と雰囲気が変わったのかも。 悪い意味じゃなくて、グループ同士の距離も近付いたって感じ。 ……なんにせよ二人が幸せになったらいいけど♪ 「当日だけどさ、Halloweensって名前なんだからコスプレしたらどうだ?」 「コスプレ!?」 突然のハヤトの提案に驚いた。 けど……地味なあたしはそれぐらいしないと、リンには敵わないからその方がいいのかも……。 「でもどんな?」 「コスプレって言ったらやっぱナース!?」 「メイドじゃね!?」 う……どっちも絶対似合わない……。 「曲の雰囲気に合わねえだろ?」 シュンくんが盛り上がる男性陣に口を挟む。 「そうか?エロいナース服着て男の客集めろよ」 「あたしのナース服じゃ客寄せにもならないよ……」 ハヤトが嫌味っぽく言ってきたから、じろっと睨み付けた。 横からシュンくんが手を伸ばして、ハヤトの頭を拳で挟む。 「いててて!!何すんだよシュン!?」 「あ!アリスなんかはどう?高校の学祭で使ったやつがあるんだけど」 「アリス可愛いじゃん!ユカ着たら!?」 サヤカとヤエに推されて、話が進んでいく。 大丈夫かなぁ……絶対似合わないと思うけど……。
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