Stand By Me

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リンは早速俺と付き合ってる事を周りに触れ回った。 目的の為だから仕方ないとは思うが……ユカの耳に入らないかとそれだけが心配だった。 「一応ユカには隠してるけど、どっから聞いちゃうか分かんないしね……。とにかく成功したら、ユカに会えるようにちゃんと取り持ってあげるから!!その時に自分の口で説明しなよ!」 「……ああ。さっさと終わらそう」 サヤカにはそう言ったが……リンもそんなに簡単には口を割らないだろうな。 「あの……ちょっといい?」 「!!シュン先輩!?」 軽音部の後輩で、あの例の事件の日にユカを呼び出しに来たらしい女の子。 彼女なら何か知ってるかもしれない……。 「……すみませんでした!!」 「え……?」 「聞きました。ユカ先輩と別れたって……。私達、リン先輩に頼まれて……」 「私達って事は、他にも?」 「……はい……うちのバンドは皆、ユカ先輩の噂を広めたり嫌がらせの手伝いをするように言われて……PINKYに憧れてる子がいて断れなくて……」 怯えたように震えて、今にも泣きそうな声で言った。 やった事は悪いが、断れなかったのは本当なんだろうな。 無関係の人間まで巻き込んで……そこまでしてユカを……。 最初は弁償と謝罪ぐらいでいいかと思ってたが、益々ムカついてきた。 こうなったら……。 「……じゃあさ……協力してくれる?じゃないと、君達も軽音部から追い出す事になる」
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