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そんなユカと突然再会する事になるとは思わなかった。
……しかも、蜂谷の彼女として。
久々に会うユカは大人びて綺麗になっていて……
俺は咄嗟にユカに連絡先を聞いた。
別に二人の邪魔をしたい訳でも、今でもユカが俺の事を好きだとか思ってる訳じゃない。
ただ……あの時ちゃんと気持ちを伝えなかった後悔を、繰り返したくはなかった。
……でもキスしたのはやり過ぎだったか。
俺のせいで危うく拗れかけたみたいだ。
でもまぁ最終的には元通りに落ち着いて、俺も鈴木も気持ちを伝えてキッパリフラれて……一件落着。
……と、思っていたら……
ちゅっ
……んだよこの展開。
フラれた者同士、ただのお疲れ様会だったはずが……
突然鈴木に唇を奪われた。
目を潤ませて上目遣いで覗き込んでくる姿は、やっぱり可愛い……。
「最初は蜂谷くんのこと相談に乗って欲しかっただけだったけど、いつの間にか先輩の強くて真っ直ぐなとこに惹かれてたんです。でも軽い気持ちじゃないです!本気ですから!信じて下さい!信じてくれないならここから飛び降ります!!先輩は私のことどう思ってるんですか!?望みないならハッキリ言ってください~」
……ただコイツ、相当な酒乱だ。
でも酔ってグダグダになりながらも、無防備に体を押し付けてくる。
好みの女にそんな事されて反応しない訳がない。
よく考えてみたら、今回のユカの事だって半分は鈴木を応援したい気持ちがあったからだし。
本当はずっと前から、鈴木に心を動かされてたもかもしれない……。
「……お前の事可愛いと思うし、見てて飽きねえし……好きだよ……って、寝てんのかよ!!」
……マジかよ……。
コイツ本当に読めねえ女……。
今日の事だってちゃんと覚えてんのかどうかも怪しいし。
くそ……絶対俺からガッついていったりしねーぞ。
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