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ユカと会えなくなって意気消沈してる俺に、バンドメンバーは冷たい視線を浴びせた。
タクも「だから言ったのに…」と呆れていた。
女子からはチャンスだとばかりに声をかけられる事が更に増えたが……正直どうでもいい。
1週間ぐらい過ぎた頃、サヤカが顔を見せた。
一瞬、もしかしてユカが会いたいと言ってくれたのか?と希望を持ったが……。
「ちょっと話があるんだけど!」
サヤカが言うには、嫌がらせの被害を受けたのはユカだけではないらしい。
「ヤエとハヤトも一回、ユカはあたしが知るだけでも2回弦切られてんのよ!?スコアだって破られたり盗られたり……もちろんお金の問題じゃないわよ!?一番は、ユカを傷付けたこと!!」
……俺のせいでユカがそんな目に遭ってたなんて、全く気付かなかった……。
「ユカは犯人に心当たりないって言ってたけど……シュンはどう思う?」
「…………リン、か……?」
「やっぱり……アイツ絶対許せない!!このまま泣き寝入りなんて絶対イヤ!!シュン!協力しなさいよ!!」
「ま、待てよ……確証がある訳じゃ……」
「じゃあ証拠を掴むまでよ!絶対に仕返しして弦も弁償させてやるんだから!!」
……コイツ……絶対敵に回したくねえタイプだな……。
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