大学四年生、春

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俊太郎は、女子たちの目線や黄色い声に嫌でも気づいていたが、 いつもどおり知らないふりをしていると、 一緒にいた友人の、裕太と亮平にからかわれた。 「さすが、イケメンモテ男くんは毎日大変だね~」 「手ぐらい振ってやれよ」 「イケメンモテ男って誰のこと。それにそんな自意識過剰なこと俺はしないよ。亮平じゃあるまいし」 「俊太郎お前、今のは聞き捨てならんぞ」 亮平はバッグで俊太郎の背中を叩いた。
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