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唯はそのあとも,大好きなマンガやアニメの話を延々とし続けた。
一通り話を聞き終えた浩介が,やっと口を開く。
「あのさぁ,薄々は気づいてたけど。唯ちゃんって腐女子?」
「あー,ハイ。そうですけど」
ハナっから否定するつもりはなかったので,唯ははっきり認めた。
「腐女子で,何か不都合でも?」
唯は首を傾げる。わたし,何にも悪いことしてませんけど。
「ん…,別に。なんもないけど。ただ訊いただけ」
さいでっか。まぁいいけど。
レモンティーをゴクッを飲み干した唯は,次の瞬間に突拍子もないことを言い出した。
「浩介さん,今日出会ったのも何かの縁。わたしの王子さまになってはもらえないでしょーか?」
「はぁ?」
浩介は,さっきから二度目の「鳩に豆でっぽ」だ。
「名前だってユースケ君と一字違いだし,お顔もソックリだし。わたし,なんか運命感じちゃいました☆」
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