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散々潤っているそこの感触を確かめるように、指を何度か往復させた後で「じゃあ……俺もいきます」と椎名は大事なことを打ち明けるように囁いた。
「あ、うん……」
妙にかしこまっている椎名の雰囲気にのまれて、沙和も控えめにうなずく。それに椎名は微笑みを浮かべて……そして、じっくりと腰を進めてきた。
じりじりと中が広げられていく感覚、壮太のモノとは何かが違う感覚に、沙和はひゅっと息をのんだ。
(そうだ……私、初めて、椎名君と……)
明らかにおかしなシチュエーションではあるけれど、まさか椎名とこういうことをするなんて。そしてその信じられないという気持ちは椎名も同じだったようで、奥までいれると急に止まり「これが……望月さんの中……」と感極まった独り言を吐いた。
「椎名君……」
「望月さん……」
「いやだからおかしくない? その雰囲気」
見つめ合う二人に横槍を入れながら、壮太はずずいと沙和と椎名の結合部を覗き込んだ。
「わー、しっかり埋まってる。こりゃ卑猥だ」
「なっ!! 何言ってるの! そんなとこ見てないでよ!!」
まじまじと見られて恥ずかしいなんてものじゃない。沙和は精一杯壮太をにらみつけるが、彼はもちろんどこ吹く風。
「じゃ、俺はこっちで参加しよっと」
楽しそうに呟きながら、沙和の花芽を指でつついた。
「やあっ!!」
「それ、じゃま!」
二人の悲鳴を受けても、壮太は「えー? 聞こえないなぁ」とにやついている。
「せっかくだし、楽しみたいからー」
俺のことは気にせずどうぞと壮太は動く気配がない。椎名はしばらく文句を言っていたけれど、諦めたのか「もう……ほんっと邪魔しないでよね!」と壮太に吐き捨てつつ、腰を動かし始めた。その抽送の合間をぬって、壮太も沙和のクリトリスを刺激し始めるからたまらない。
「やぁっ……だっ……壮太っ……ダメ!!」
「大丈夫。沙和はできる子だから」
「何バカなことっ……んん!!」
さっきからずっと揺さぶられているからか、感覚がどこか麻痺している。
なのに打ち付けられる瞬間にはじける快感と花芽への刺激だけは鋭敏にひろいあげてしまい、沙和はまたすぐに絶頂へと追いやられた。
こんなに何度もイくことは初めてだ。
(もうっ……ほんと……無理っ……!!)
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