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3、朝の情事(★)
朝食を食べ終えて、沙和と壮太はベッドにちょこんと腰掛けていた。時刻はもう11時を過ぎている。
カーテンはしめきっているのに、隠しきれない太陽の光が部屋を満たしていてまるで遮光されていない。今日天気良すぎでしょと沙和はため息をついた。
「明るいのやだなぁ……」
いまだに乗り気でない沙和に対して、壮太は「俺は明るい方が好きだなぁ」とニヤニヤしている。そして率先してスウェットを脱ぎ去って、細い上半身をさらした。脂肪も少ないが、筋肉も少ない。あばらが浮くほどではないが、何かの衝撃ですぐに折れそうなくらいに腰がくびれていて、たまに心配になるくらいだ。
「ほらほら、始めるよー」
のんびりとした調子で言って、壮太は沙和の背後にまわった。沙和を挟み込むように座ると、スウェットの中に手を入れてくる。肌着ごしに胸の膨らみを揉みこみ「あー、柔らかいー」とご満悦だ。
そのままうなじをなめられ「んぅっ」と沙和は声をもらした。
執拗に胸を揉まれて、沙和の力が抜けていく。背中をすっかり壮太に預けるくらいに弛緩してしまった頃、壮太はゆっくりと沙和をベッドへと寝かせた。その前にちゃっかり沙和のスウェットをはぎとるあたり、抜け目がない。
ダークグレーの薄い肌着一枚の沙和を見て、壮太は妙に嬉しそうだ。
「沙和、乳首たってる」
つんと指でそこに触れられて、沙和の体に電流が走る。
「ばっ、ばか!」
「だって浮き上がってるのがわかるんだもん。卑猥だー」
瞬時に顔を真っ赤にして沙和がそこを隠そうとすると、両手首をとらえられ、顔の脇に縫いとめられた。壮太の情欲に濡れた目に見下ろされ、自分の中の血が逆流しそうなくらいに恥ずかしい。彼は意地の悪い笑みを浮かべて、沙和の反抗を押さえつける。
「ダメだよ、沙和。せっかく明るいんだから、楽しませて」
壮太は目を三日月の形にしたまま、肌着越しにその尖りを口に含んだ。湿った熱が広がり、気持ちよさと恥ずかしさを運んできて、沙和は首を左右にふりながら喘ぐ。
「やっ、んぅ……やだっ……」
肌着が壮太の唾液で濡れていく。最初にいたぶられた左側が、愛撫が右に移ってからは空気のひんやりとした感覚が刺激を生む。沙和が顔を真っ赤にしながら「そっ……壮太……」と声をかけると、壮太は「脱ぎたい?」と耳元に口を寄せる。
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