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不意打ちの異物感は、それでも沙和に痛みではなく快感を与えてきて、思わず声をあげてしまった。
壮太はその指でゆったりと沙和の内部の様子を探りながら「平気みたい」と嬉しそうだ。
「いつでもオッケーって言ってる。久しぶりだからかな? 早いね、濡れるの」
「あっ……ああっ……」
気持ちのいいポイントを熟知している壮太は、的確に沙和を高みに押し上げてくる。ひっきりなしにくる快感の波に、下腹部が震えてきた。確かにこれはもう準備できている。今すぐ入れてほしい、と思うくらいだった。
「いいよね? 沙和」
耳元で吐息を吹きかけられ、沙和は声を上ずらせながら「んっ……うんっ」と答える。よしっと壮太が言うなり体を離したから、沙和はズボンとショーツ、ついでに肌着も脱いだ。毛布をかぶり一息つくと、ゴムを手にした壮太が戻ってくる。彼もすでに裸になっていた。
「さっきの体勢、試してみようかなぁ」
横になるやつといいながら、準備を済ませた壮太が体を密着させてくる。ダイレクトに伝わる壮太の猛りに、沙和の子宮が疼いた。
「こうかな……」
後ろから抱きつきながら、壮太がゆったりと自身を擦り付けてくる。普段と違う体勢だから感覚が違うのか、何度かずれたあとで、しっかりと沙和の入り口を見つけたようだ。ぐぐっと押し入られ、沙和はまた一度鳴いた。
◆
「もう絶対に、明るい時間にはしないから!」
先ほど心の中で決意したことを、セックスが終わってすぐに沙和は表明した。丸めたゴムをティッシュに包んで捨てた壮太は「なんでさ。いいじゃん、気持ちよかったでしょ?」と口をとがらせる。
「むしろ俺は朝の良さを発見したよ。明るいっていいね。沙和のエロい顔しっかり見れて大満足」
「ばか!」
毛布にくるまって、沙和は壮太に背を向けた。体がだるくて、しばらく動きたくない。この倦怠感があるから、セックスはたまにでいいのだ。気持ち良いと思うし、嫌いじゃないけれど、したあとに何もできなくなってしまうのは困る。
目を閉じると、睡魔がやってくる。寝て起きたばかりなのになんということだろう。
これではゲームができないじゃないか。
(やっぱり朝から致すのはダメだな……)
今後は断固拒否しようと何度目かの決意を胸に落としていると、壮太がかがむ気配がして、沙和の頬にそっと口付けが落とされた。
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