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少しじらしても良かったけれど、相原自身の方がもう待てそうになかった。用意してあった避妊具を律儀に装着してやる。
目に見えて沙和の表情がほっとしたのに少しだけいらつき、その勢いのままに沙和にのしかかった。
「相原……」
沙和はわなわなと震えていた。涙でぬれた頬をそっと指でなぞりながら「……俺が、怖い?」と聞いてみる。
沙和は無言のままにうなずいた。
ほろりと涙がこぼれるのをなめとり、そっと耳元で囁く。
「じゃあ、それ以上の快楽をあげよう」
怖くなんてない。
ここから先は気持ちいいことだけ。
相原はことさら優しくゆっくりと、自身の猛りを沙和の中へと押し進めていった。
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