15、その夜の男たち(2)※相原視点(★)

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 少しじらしても良かったけれど、相原自身の方がもう待てそうになかった。用意してあった避妊具を律儀に装着してやる。  目に見えて沙和の表情がほっとしたのに少しだけいらつき、その勢いのままに沙和にのしかかった。 「相原……」  沙和はわなわなと震えていた。涙でぬれた頬をそっと指でなぞりながら「……俺が、怖い?」と聞いてみる。  沙和は無言のままにうなずいた。  ほろりと涙がこぼれるのをなめとり、そっと耳元で囁く。 「じゃあ、それ以上の快楽をあげよう」  怖くなんてない。  ここから先は気持ちいいことだけ。    相原はことさら優しくゆっくりと、自身の猛りを沙和の中へと押し進めていった。
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