Episode01 店長さんと私

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デパートを後にした私はSOULAGERにやって来た。 (ふふっ、連絡しないでいきなり行って驚かせてやろう) そんな悪戯心が湧いてやって来たのだけれどお店のドアには【closed】の看板が掲げられたままだった。 「あれ、なんで?」 マジマジと店頭を眺めていると壁に打ち付けられている小さな木の看板に営業時間と共に休店日が書かれていた。 「嘘! 日曜日、休みなの?!」 カフェが日曜休みだなんて考えもしなかった。普通日曜日こそがお客の書き入れ時なんじゃないかと思ったから。 「何なのよぉ」 落胆した私は携帯を取り出して昨日交換したばかりの連絡先の番号を初めて押した。メールではなく通話にしたのは単に声が聴きたかったから。 しかし呼び出し音が鳴り続けているだけで一向に出る気配がない。しかも留守電にもならない。 「もう、なんで出ないのよ!」 一度切ってはもう一度番号を押し、そして切ってまた押しての繰り返しでもう何度目か分からなくなって来たところでようやく諦めた。 (はぁ……もうメールにしよう) そうして【今なにしている?】と短く送ってみるけれどやっぱり返信はなかった。 (……変化なし) 電話にも出ない、メールも観ていないとなるともう連絡の取りようがなかった。
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