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【芳香、SOULAGERってカフェ、知っている？】
送信からしばらくして返信があった。
【知ってるよ。イケメン店長がいる飲み物専門のカフェでしょう？】
（イケメン？）
チラッと店内を見ると、いるのは先ほど対応した店員がひとりだけ。
（もしかしてあの人、店長なの？！）
とても若かったからてっきりアルバイト店員か何かかと思った。
そしてイケメンという言葉を踏まえて今一度じっくり見てみれば確かに整った顔立ちだった。
つい先ほどフラれたばかりで意識していなかったけれど、一度そういう目で見てしまったら意識せずにはいられなかった。
イケメン店長という言葉で少し邪な考えに逸れてしまったけれど、本題を思い出し折り返しメールを出す。
【そのSOULAGERって前に芳香が言っていたイメージカフェなの？】
少しドキドキしながら返信を待った。
【そうだよ。前に話していたよね、いつか行きたいねって】
（やっぱり！）
以前、友人の真栄城芳香が気になるカフェがあると言っていた。
なんでもそのカフェは飲み物専門のお店で、来店したお客のイメージで出すカップを決めているということらしい。
イケメン店長が自分をどんなイメージで見ているのか気になる若い女性を中心に流行っていると芳香が話していて、一度来てみたいと思っていたお店だった。
（まさか別れ話で呼び出されたお店がそうだったとは）
私をフッた彼は此処がそういうお店だと知っていたとは思えない。
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