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神の告白(ラダ)
ナハルにある森の中。その中に隠された古い教会で、神子姫ラダは適度に冷ました粥を持って地下へと降りていった。二重、三重の詰め所を経た深い地下には部屋が一つあるばかりだ。
その階段を降りている間に、男の苛立った声が聞こえだした。
「さっさと予言しろって言ってるだろうが!」
「……」
「お前の気味の悪い能力とやらを使ってやろうっていうんだ! いい加減にしろ!」
その声に、ラダは慌ててトレーを置き、部屋へと駆け出しドアを乱暴に開けた。
教会の神父の姿をした暴漢が、アルブレヒトの胸ぐらを掴んで揺さぶっている。白い肌は赤みを帯び、しっとりと汗で濡れている。けれどその瞳は開かず、ぐったりとしている。当然だ、この一ヶ月以上熱が下がらないんだ。
「止めてください!!」
悲鳴を上げたラダは駆け出し、掴んでいる男の手を乱暴に振り払うとベッドに埋もれたアルブレヒトの前に立ちはだかって両手を広げた。
「乱暴な事をしないで! そもそも、この方がこんな風になってしまったのは貴方達が毎日のように乱暴したからじゃないですか!」
「なっ、小娘!!」
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