第1章茜空

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「じゃああたし、彼氏と待ち合わせだから帰るねー!」 「あ、ウチもだわ。」 「じゃあねー茜。」 放課後麻衣達と別れた後、あたしはまだ教室に残っていた。 「今日バイトないし暇だなー…。しゃーない帰るか。」 鞄を持ち、教室を出て廊下で歩いていたその時、 『ねえ、栗原ヤバくなかった??』 『思ったー!むちゃ怖いよね。無言で後ろに立ってるし。』 隣のクラスから女子の声が聞こえた。 (…隣のクラスまで話題になってんじゃん…。) その時 「茜!」 遠くから声が聞こえた。 (やば!この声、淳也だ。) 逃げるように走っていたその時 突然腕を掴まれた。 (…痛!)
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