第1章茜空

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「なんで返事くれねーの!?」 そう言って淳也は怒鳴りつきながらあたしの腕を強く掴んだ。 「…淳也痛い!」 「茜!」 「あたし達、きっちりお別れしたよね!?なんで今更言うの!?」 「茜がやっぱ好きだからに決まってんじゃん!なあ、茜。俺達…やり直そ?な?」 そう言ってどんどん淳也の力が強くなってきた。 (…痛い。もう本当ムリ。) その時 「…邪魔するなら外でやってくれませんか?」 隣の部屋の教室から栗原が顔を出した。 (!!…栗原!) 「…君たちもう下校時間ですよ?早く帰りなさい。」 栗原はそう言って、冷たい目であたし達を睨み付けた。 (…目付き悪…。) 「チッ…。茜!俺は絶対諦めないからな!」 淳也はそう吐き捨てるように言って、帰って行った。 (…助かった。)
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