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「そういえばさ!茜のタイプって聞いた事ないよね?」
横にいた麻衣が口を開いた。
「あ、それ思った!!」
それに便乗して亜弥も口を開いた。
「茜はどーゆのがタイプなの!?」
麻衣が目を輝かせながらあたしに聞いてくる。
「えー…。タイプ~??」
(…そんなの考えた事なかった。)
「年上!年下?それとも同い??」
亜弥も便乗して聞いてくる。
「んー…。」
(年下とも同いとも付き合ったけど違ったしな…。)
「…年上??」
あたしは麻衣に適当に告げた。
「え、そうなの!?先輩とか!?」
春菜が食いついて聞いてきた。
「んー」
「あれじゃない!?教師とか!?」
亜弥が突然そんな事を言い出した。
「え~ウチの??それはないない。」
そう言って麻衣がありえないって顔をして笑っていた。
「だよね~」
春菜もケラケラ笑いだした。
「てか、犯罪じゃん~」
皆に連られ、あたしも笑っていた。
…そう。
この時まではありえないって思ってた。
…【あの人】が来るまでは…。
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